カウンセリングは何を目指すのか
カウンセリングが目指すところは、クライアントが「十分に機能する人」となることである。十分に機能するとは、「過程のさなかにある人」と言い換えることもでき、それは次の三点を満たすような人である。
- 体験に開かれるようになる。
- 実存的な仕方で生きるようになる
- その有機体を、それぞれの実存的な状態で、最も満足できる行動に到達するための信頼出来る手段とみなすようになる。
それぞれ見ていこう。
1. 体験に開かれるようになる
悩みを持つ人にとっては、自己防衛によって様々な経験・体験が拒否されている場合が多い。ロジャーズはこの自己概念と自己の経験の不一致が悩みを引き起こすと考えている。
「体験に開かれる」とは、自己防衛が減少し、自己の経験についての意識化が進むことを意味する。
2. 実存的な仕方で生きるようになる
実存とは「実際に存在する」という意味である。クライアントは、自己の体験の過程の中に、実際に存在することができるようになる。
不必要に怖がったり強がったりせず、あるがままの姿(実存的な仕方)でその体験の中を積極的に生きるのである。
3. 実存的な状態を最も信頼する
実存的な状態とは「あるがままの姿」である。そんなありのままの自分が、最も信頼に足ることを知るようになる。
クライアントは、自分が直接に正しいと感じたことを成すことができ、自己を信頼することができる。
まとめ
カウンセリングが目指すところは、平易な言葉で表現すると「自分になる」ということである。
「自分になる」とは、自己の体験に開かれ、ありのままの姿で生き、そんな自分自身を信頼するということである。この目標に達成したと実際に感じた時、カウンセリングはクライアントに非常に意味のある変化をもたらすだろう。