ポート番号とは
ネットワークに繋がったパソコンはIPアドレスで特定することができます。一方、アプリケーションを識別する情報としてはポート番号と呼ばれるものがあります。ポート番号はデータにつけられた情報で、データの種類の振り分けるのに使われます。Webデータはブラウザに、メールデータはメーラーに、といった感じです。
ファイアウォールでポート番号を確認する
Windowsファイアウォールの機能の1つにポート制御があります。WIndowsファイアウォールを使うと、特定の番号のポートを閉じたり開いたりすることができます。
Windowsファイアウォールの設定画面を開くと、受信の規則、送信の規則という項目があります。それぞれの規則を右クリックしてプロパティを開くと、ポート番号を確認することができます。
プロトコルとポート番号
ポートにはプロトコルに対応する番号が割り振られていいます。
メールの送信プロトコル(SMTP)ならば25番、メールの受信プロトコル(POP3)なら110番、HTTPSなら443番といった具合です。以下代表的なプロトコルとポート番号です。
- 20 : FTP (データ)
- 21 : FTP (制御)
- 22 : SSH
- 25 : SMTP
- 53 : DNS
- 67 : DHCP(サーバ)
- 68 : DHCP(クライアント)
- 80 : HTTP
- 110 : POP3
- TCP 443 : HTTPS
TCPとUDPとは
TCPはTransmission Control Protokcol、UDPはUser Datagram Protocolの略で、プロトコルの一種です。TCPとUDPは通信の挙動(コネクション型かコネクションレス型)を指定します。
TCPはコネクション型、UDPはコネクションレス型で通信します。TCPでは「相手にデータを渡します」という事前の通信を経て、相手が了承した場合にデータを送信し、通信の最後にデータが届いたかどうかの確認をし、受信官僚の返信をもらって通信を終えます。つまり、通信の処理を細かく確認するため、確実に通信をすることができます。メールやWebデータなどの確実性が求められる通信に使用されます。
一方、UDPでは確認作業は一切なく、相手が通信可能であるという前提の下で、データを通信します。確認作業はないため、処理速度が速く、音声通信などに用いられます。
プロトコルではTCP・UDPの両方を利用するものもある
HTTPではTCPとUDPどちらも利用することが可能です。そのため、HTTPの出入り口であるポート番号は80番ですが、TCP80番、UDP80番が必要となります。
また、TCPとUDPどちらかだけに限定されたプロトコルも存在します。例えば、メールの送信プロトコルであるSMTP(587番)は、確実性が必要なため、TCPの通信しかありません。