ちょっとディープな生物の世界

シキミの名前の由来は「悪しき実」…ひどすぎるけどめっちゃ毒性強すぎる!!

シキミとは?

シキミはマツブサ科のシキミ属の植物で、日本の山地に生えている常緑樹です。シキミは実だけでなく、花、葉、茎、根の全体に毒成分を持っています。特に種子にはアニサチンと呼ばれる毒素が含まれており、食べると死亡します。植物として唯一「毒物及び劇物取締法」によって劇物に指定されています。そんなこんなで、「悪しき実」であるため、シキミと名付けられました。

アニサチンはγ-アミノ酪酸(GABA)受容体に作用して痙攣などの症状を引き起こし、最終的には死に至らせます。致死量はマウスで1kgにあたり1mgであり、非常に毒性が強いです。

でも日本に馴染み深い植物

シキミは毒植物ですが、日本では馴染み深い植物です。仏前にお供えしたり、葬式に使用されてきました。納棺する際に敷いておくと臭気が取れるんだそうです。また、葉や樹皮からは線香を作ったりしています。

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