ちょっとディープな生物の世界

ハイエナの仲間なのにシロアリを主食にして歯が抜けるようになったヤツ「アードウルフ」

アードウルフとは?

アードウルフ(Proteles cristatus)は哺乳綱ネコ目(食肉目)ハイエナ科アードウルフ属に分類されるハイエナの仲間です。アフリカのサバンナに生息しています。

photo by isafiri.com

アードウルフはハイエナの仲間なのにも拘わらずシロアリを主食としています(他の昆虫や動物の死骸を食べることもあります)。

photo by news.cgtn.com

アリを主食する動物は大抵歯が貧弱なことが多いです(アリクイは歯すら持っていません)。

アードウルフは赤ちゃんの時は32本の歯が生えていますが、大人になるとその内8本は抜けてしまいます。残っている24本の歯もスカスカで貧弱です。しかし、シロアリを食べるのに歯は必要ないので特に問題はありません。

骨をも噛み砕くハイエナの歯と比べると、とても貧弱なのがわかります。

ちなみに一日に食べるシロアリの量は25万匹なんだそうです。

無害そうな顔がかわいい。

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