ちょっとディープな生物の世界

哺乳類だけど乳首がないので皮膚からじんわり母乳を出すヤツ「カモノハシ」

カモノハシとは?

カモノハシ(Ornithorhynchus anatinus)は哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類です。オーストラリアに生息しています。

photo by wikipedia.org

カモノハシは非常に原始的な哺乳類の性質を色濃く残す生物です。哺乳類なのにもかかわらず卵を産みます。

母乳で赤ちゃんを育てますが乳首は無く、お腹の皮膚から汗のようにして母乳がしみ出ます。赤ちゃんは腹をペロペロ舐めて母乳を摂取します。

現在は汗が母乳の起源だったと考えられています。また当初の母乳の目的は栄養を赤ちゃんに与えるよりも、殺菌作用を持つ物質として分泌されていたようです。下は同じく卵を産む哺乳類「ハリモグラ」についての考察。

赤ちゃんの栄養になる以前に、卵を雑菌の繁殖から防ぐ殺菌液の役割も果たしていると考えられるのだそう。そこから科学者たちが導き出したのが、「母乳はもともと、殺菌物質を含む汗のような液体だった」という大胆な新説! およそ3億年も昔に、私たちの祖先の体内で異変が起こり、卵を守る汗が母乳に変わってしまったというのです。

excite.co.jp

カモノハシは毒を持つ生物としても知られており、カモノハシのオスは毒を分泌する蹴爪を持っています。この毒はイヌだったら殺せるぐらいの強さがあり、ヒトが刺されると痛みで何もできなくなります(死にはしません)。

ちなみにネットで出回っているカモノハシの赤ちゃんの画像はデマの模様。本物はもっとカモノハシっぽいです。

左はファンタジーアーティストのVladimir Matic-Kuriljovさんの作品なんだそうです。

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