昆虫の翅は基本的に4枚だけどハエは2枚
昆虫の翅は4枚ですが、ハエはそのうち後ろ翅の2枚が退化しており前翅2枚だけで飛翔しています。後ろ翅は退化しているものの非常に小さい翅が残っています。
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この後ろ翅は平均棍と呼ばれており、飛行時のバランスを取る役割をしています。これを切除すると上手く飛べなくなってしまいます。下図の「3」が平均棍です。
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ハエは2枚だけで飛翔していますが、昆虫の中でも優れた飛翔能力を持っています。自由自在に速度を変え、瞬時に方向転換も可能です。後ろ翅を退化させることによって、さらにすぐれた飛翔能力を手に入れたんですね。