ギリシャ語のミト(糸)とコンドリア(粒子)が由来
ミトコンドリアという名前は、ギリシャ語で「糸」という意味を持つ「ミト」と、「粒子」という意味を持つ「コンドリア」が合わさったものです。
ミトコンドリアは細胞内では融合と分裂を繰り返しています。融合している最中は糸状に見えますが、分裂している時には粒状に見えます。糸にも粒にも見えるということで「ミトコンドリア」と名付けられました。下動画では融合したり分裂したりする様子が記録されています。
発見者・名付け親は誰?
ミトコンドリアの名付け親は、ドイツのカール・ベンダ(Carl Benda)です。発見者は明確ではないのですが、アルベルト・フォン・ケリカーと考える人もいます。ケリカーは、当時よくわかっていなかったミトコンドリアが膜構造をしていることを発見した人物です。この発見によってミトコンドリアが細胞小器官であることがわかりました。
ミトコンドリアの役割とは?
ミトコンドリアは「呼吸」を行う細胞小器官です。グルコースを分解し、その結果としてCO2とH2OとATPを合成します。このATPは生体内ではエネルギー通貨とも呼ばれており、ATPを分解する際に生じるエネルギーでありとあらゆる運動や反応が進められています。
ATPを作るミトコンドリアの内部はまるで工場です。
細胞のあちこちを動き回り、エネルギーを供給しています。オレンジ色に光っているのがミトコンドリアです(蛍光標識が付けられています)。