リベット仮説とは
生態学者のPaul Ehrlichによって提唱された仮設です。リベットとは「びょう(各パーツの接合に用いられているネジや釘のようなパーツ)」のことを指します。
飛行機のリベットがいくつか外れても気付かず、飛行は可能です。それと同様に、生態系から何種か欠けたとしても簡単に気付かず、かつ生態系にも重要な影響を与えない場合が多いです。
しかし、リベットがある量を下回ると、飛行機は統合を保てなくなり墜落します。それと同様に、生態系においても生物種の絶滅が続くと、急激な崩壊を招く可能性があります。
この仮説が訴えたいことは、生態系の崩壊は徐々にではなくいきなり起きるということです。数種の絶滅によって何も急激な変化が起こらなかったにしても、次の数種の絶滅によって急激に不可解に思える崩壊が起きる可能性が多分にあることを示唆しています。