冗長度仮説とは

冗長性（redundancy）とは同じような機能を実現する複数の素子（遺伝子など）が存在することを指します。片方の機能不全が起こってもシステムが破綻しづらくなります。

その名前が示す通り、生態系の中で同じような役割を持つ生物種が複数存在していると、生態系の回復力が強化されるという説です。生態系が破壊されてある生物種が絶滅に至っても、似た種が同様の役割を担うため、生態系としては大きな崩壊は免れます。

似たような役割を持つ生物種が少ない場合には、その種の絶滅が生態系全体に影響を及ぼす可能性が非常に高くなります。生態系が環境変化等への対応力を持つためには、生物多様性が重要となります。