細胞の能動輸送には一次能動輸送と二次能動輸送があります。一次能動輸送とはATPを使って特定のイオンなどを輸送するものです。ナトリウムポンプなどがあります。
一方、二次能動輸送は、一次能動輸送によって生じたイオン勾配をエネルギー源として物質を輸送します。この輸送ではATPを消費しません。例えば、小腸上皮細胞などに見られる輸送体では、Na+の濃度勾配に従った輸送に伴って同時にグルコースを輸送します。この場合、Na+の濃度勾配がエネルギーとして利用されます。
ATPは使わないけど、Na+の濃度勾配を利用してのグルコース輸送だから能動輸送なんだね。