ちょっとディープな生物の世界

交尾前にメスの生殖器を口で刺激するヤツ「ダーウィンズ・バーク・スパイダー」

ダーウィンズ・バーク・スパイダーとは?

ダーウィンズ・バーク・スパイダー(Caerostris darwini)はコガネグモ科に分類されるクモです。ダーウィンが発見したわけではなく、種の起源出版から150周年目に発見されたので記念に名付けられました。マダガスカルに生息しています。

このクモのオスは交尾前に口を使ってメスの生殖器を刺激します。なぜこのような行動をするのかはっきりと解明されていませんが、オスの唾液には精子の運動を助ける酵素が含まれているか、他のオスの精子を排除する酵素が含まれていると考えられています。

交尾後は、オスは自らの生殖器を壊してメスの生殖器に栓をし、他のオスが交尾をするのを防ぎます。交尾後にはメスはオスを食べてしまいます。

このクモが作る糸は生物が生成する物質の中で最大の強度を誇っており、人間がよく使うケプラーという合成繊維の10倍もの強さです。この強靭な糸を使って幅25mもの巨大な巣を構築します。これもクモ界最大の大きさです。

photo by wikipedia.org

交尾後に食べられるオス。瞬く間に糸でぐるぐる巻きにされてしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です