約270~560gの抗体が常時体内に存在している。
抗体はB細胞が作り出す免疫グロブリンと呼ばれるたんぱく質です。このたんぱく質は、抗原(非自己)と結合して敵を無効化する働きを持っています。
血漿中に抗体は100ccあたり0.5g~0.6g存在しています。体重にもよりますが、ヒトの体には大体270~560gの抗体が常時体内に存在していると言えます。
抗体とは
抗体は4本のポリペプチド鎖がS-S結合したものです。抗体に結合する部分は可変部と呼ばれ、B細胞が自ら遺伝子組み換えを行ってアミノ酸配列を変えています。
B細胞は可変部の遺伝子を自ら組み替えて様々な種類の抗体を作りだしています。このシステムを解明した利根川進はノーベル賞を受賞しています。