ちょっとディープな生物の世界

体を繋げて鎖のようにして巨大なエサを運ぶ奴隷労働なヤツ「ハシリハリアリ」

ハシリハリアリとは?

ハシリハリアリ(Leptogenys)はハチ目アリ科ハシリハリアリ属に分類されるアリです。ハシリハリアリ属には260を超える種が存在し、アリ科の中で最も多様な属です。熱帯・亜熱帯地域に生息しています。

photo by alexanderwild

ハシリハリアリも他のアリ同様にフェロモンを使ってお互いに情報交換を行いながら行動をしています。ハシリハリアリの一種は、巨大な獲物を運ぶ際には自分たちの体をチェーンのようにして運ぶことが知られています。

photo by viemo

アリが他のアリの腹部を噛みつき、さらにそのアリの腹部に別のアリが噛みつき…下の動画では最終的に52匹による「鎖」が完成しました。

このような行動すべてがフェロモンによって統制されていると考えられていますが、詳細はわかっていません。協同行動はハシリハリアリだけではなく、他のアリにも見られます。ツムギアリは幼虫が出す糸で葉を縫うことで有名なアリですが、複数のアリが分業しながら作業を行います。

1つの個体の力は弱くても、協力できるというのがアリの特徴。そして、真社会性なので1つの個体の命の重さは限りなく小さい(まさに奴隷労働)というのがアリ社会の最大の強みですね。

photo by antwiki

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