ミステリークレイフィッシュとは雌しかいないザリガニで単為生殖することが知られています。ゲノムも、通常の有性生殖の生物は2組持つのに対し(これを2倍体と呼びます)、このエビは3組持っている(3倍体)という特徴があります。3倍体である理由は明確にはなっていませんが、様々な環境への適応に役立っていると考えられてます。
そんな不思議生物ですが、観賞用として人気があり普通に販売されていました。しかし、2019年2月28日に環境省は「ミステリークレイフィッシュ」を「特定外来生物」に指名する方針を専門家会議に示したと発表しました。その繁殖力の強さが生態系に影響を及ぼす恐れがあるためです。
「1匹飼えば、1年で数百匹になる」というのはドイツがんリサーチセンターで後成遺伝学部門を統括するフランク・リコ氏。繁殖力抜群な上に、酸性、アルカリ性、汚い水、綺麗な水といった、どこでも生きられる適応力もあります。
今後新規には飼育することはできなくなるそうです。
「特定外来生物」に指定されると、それ以降新たに観賞用として飼うことができなくなりますが、指定前から飼ってきた人は申請をすれば引き続き飼うことができる
こんなにたくさん飼っている方もいるようですね・・・。