変光星とは
明るさが終期的に変化する星を変光星と呼ぶ。その原因としては、食(他の星と重なる)や、星が膨張・縮小することが挙げられる。膨張・収縮を繰り返す星を特に脈動変光星と呼ぶ。
脈動変光星:セファイド(ケフェウス型変光星)
光度が急速に増加し緩やかに減少する脈動変光星をセファイド(ケフェウス型変光星)と呼ぶ。ケフェウス座のδ(デルタ)星がその代表である。
セファイドには絶対等級との間に関連性があり、これを周期高度関係と呼ぶ。日数が経つごとに(膨張するごとに)絶対等級も増加していく。
新星とは
新星は変光星の一種である。爆発によって通常よりも数万倍の明るさになるものを新星と呼ぶ。はくちょう座新星(V1500Cyg)は爆発前は等級は21等であったが、1975年の爆発直後には1.8等となった。現在は爆発が収まり17等となっている。
超新星とは
超新星とは変光星の一種である。星の終わりに起こる超新星爆発によって明るさが通常の一億倍以上になる。超新星爆発は、太陽の8倍以上の質量を持つ星が赤色超巨星になったあとに、重力によっておこる爆発である。その後、星は中性子星になるかブラックホールとなる。下動画はかに星雲で1054年に超新星爆発を起こした。現在はガス雲が広がっている。
中性子星はパルサーと呼ばれるパルス状の電波を発している。パルサーがパルス状になる原因は中性子星が1秒ほどで自転しているため、中性子星からの電波が放射される方向が高速で移動するためである。
ブラックホールは光も脱出できないほど強い重力を持つ星である。2019年にブラックホールの写真(ブラックホールによる影)が初めて撮影された。