交感神経・副交感神経の違い
涙は油層・涙液層・ムチン層の3層からなる水分です。
油層はまぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌される油の層で、一番表面に位置し、涙が蒸発するのを防いでいます。涙液層は涙腺から分泌され、涙の95%を占めます。タンパク質など様々な成分を含んでおり、角膜への栄養補給や感染予防、傷の治癒なども行います。ムチン層は粘液質であるムチンを含んでおり、涙液を角膜に定着させる役割を持っています。
感情によって出る涙では交感神経が涙腺を刺激します。すると、水分が少なめで無機塩類が多く含まれている涙が出ます。そのため、悲しみや怒りの涙はしょっぱいのです。一方、目にゴミが入った時などには副交感神経が涙腺を刺激ます。そのときには水分が多めの涙が分泌されます。
交感神経・副交感神経とは
心臓の拍動、肺、胃、小腸などの内蔵、消化腺・汗腺などの無意識的な運動は自律神経によって制御されており、間脳の視床下部が中枢となっています。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、活動的な時に使われるのが交感神経、リラックスしている時に使われるのが副交換神経です。