ちょっとディープな生物の世界

緑内障はどうやって起こる?

眼の中の圧力が以上に高くなって障害が起こる

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角膜や水晶体には血管がありませんが、これらの組織も細胞でできているため栄養分と水分を送り続ける必要があります。これらの細胞に栄養分を与えるのは毛様体(ciliary body)です。

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毛様体は水晶体の厚さを調節する筋肉でもありますが、もう1つ大事な働きがあります。毛様体は、房水と呼ばれる栄養を含む水分を角膜に送っています。房水の成分はほぼ血清と同じです。この房水によって角膜や水晶体の細胞は生きることができます。

通常、眼球内での房水はシュレム管と呼ばれる管を通って静脈へ流れます。シュレム管が詰まって房水がうまく流れなくなると、眼球内での圧力が高まり、視神経や網膜に障害が生じます。これを緑内障と呼びます。

緑内障の治療

眼球内の圧力を低下させるために薬物治療を行います。房水の産生を抑える効果がある薬や、房水の流出を促す効果がある薬を点眼します。それでも効果がない場合には、房水の逃げ場を作る外科手術を行います。

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