日本住血吸虫とは?
日本住血吸虫はアジアに広く分布する血液に寄生する寄生虫です。水田に入って作業などをしていると、幼虫が皮膚を破って血液に侵入し、肝門脈の血管内に大量の卵を産み付けます。この卵が血管を詰まらせ、肝硬変や脳障害を引き起こします。
1913年に九州大学の宮入慶之助と鈴木稔博士が、日本住血吸虫は小さな巻貝「ミヤイリガイ」が中間宿主であることを発見しました。
その後、日本で100年間をかけてミヤイリガイを駆除し、感染地域のミヤイリガイを撲滅し、日本では日本住血吸虫はいなくなりました。山梨県では1996年、福岡県では2000年に日本住血吸虫の撲滅宣言がなされました。