イガゴヨウマツが樹齢4844年で最長
アメリカのネバダ州で発見されたイガゴヨウマツ(=ブリスルコーンパイン)は4844年生きていた樹木で、現在発見されている中では最も長寿です。
1964年に切り倒され、実際に年輪を数えることによってその樹齢がわかりました。生きている木を切ったため、そのまま生育させておけば5000年は生きていただろうと考えられています。
枝は名前の由来となっている鋭い棘がついた皮に覆われています。
どうして長寿なの?
イガゴヨウマツの木材は非常に密度が高く、樹脂状であるため、昆虫、真菌、および他の潜在的な害虫による侵入に対して非常に強い耐性があります。この性質も長寿であることに寄与しています。
また、生息している地域は気温が低く、乾燥した土壌、強風、短い成長期のため、木は非常にゆっくりと成長します。この成長のゆっくりさも長寿の原因です。
イガゴヨウマツは巨大?
そこまで長寿なのだからよほど大きな植物なのだろうと思われがちですが、実際は直径が2m、高さは3mほどでした。しかも、その大部分が枯死しており、生きている樹皮の幅は48cmしかありませんでした。
ちなみに世界第二位の長寿の植物はパタゴニアヒバ
第二位はチリに生息している針葉樹のパタゴニアヒバであることが知られています。樹齢は3622年です。こちらは樹高が高く、最大で70mほどになります。