有しつ動物とは
有しつ動物は、外胚葉と内胚葉が分化している二胚葉性の動物です。中胚葉はありません。体表にくし板を持つことからクシクラゲとも呼ばれます。モザイク卵の例として有名な生物です。
クシクラゲのモザイク卵の実験
モザイク卵とは、発生初期の段階で卵の一部を失えば、成長した際に組織の欠損を生じる卵のことです。
一方、発生初期の段階で卵の一部を失っても完全な個体になる卵を調節卵と言います。例えば、ヒトの一卵性双生児は、発生初期の段階で卵の一部の細胞が分かれることによって生じますが、形成されたヒトは完全な形をしています。ヒトの卵も調節卵です。
クラゲ(刺胞動物)とは何が違う?
名前に「クラゲ」とついていますが、クラゲの仲間ではありません。クラゲの生活様式(下動画)では、クラゲ型とポリプ型の2つがあります。しかし、有しつ動物は全ての期間でクラゲ型です。
クラゲと似ている点
クラゲと同じ2胚葉性の動物であり、体の構造は似ています。組織のほとんどが水分からできている点などはクラゲと同じです。