染色体数は生物の複雑さに単純に影響しない
染色体が多ければ多いほど生物が複雑になる誤解がよくあるが、全くそのようなことはない。例えば、キョンは染色体数は46本であるが、非常に近い種であるホエジカ(インドキョン)はわずか7本である(性染色体が3本:XYY)。
インドキョンhttp://elelur.com/
ホエジカ(インドキョン)は進化の段階で染色体が融合していったと考えられている。ここまでの差があるのにも関わらず、形態的にも生理的にも2種は非常に近縁である。つまり、生物種の違いは染色体の数ではなく、遺伝子の数によると言えるだろう。実際に、キョンとホエジカの遺伝子数はほぼ同数であることがわかっている。
下画像はキョンとインドキョンの染色体比較のやじろべえである。右側の染色体が融合し、左側は巨大な1本の染色体となっている。
染色体数が多い・少ない生物
下記に示した生物の染色体数はいずれも2nの染色体数である。(参考:https://projects.ncsu.edu/)
シダ”Ophioglossum reticulatum”1260本
http://www.mozambiqueflora.com/
ザリガニ 200本
蝶”Lysandra nivenscens” 382本
http://www.learnaboutbutterflies.com/
コイ 100本
ニワトリ 78本
ヒト 46本
ショウジョウバエ 8本
トビキバハリアリ 2本
このアリは最も染色体数が少ない生物種として知られている。
染色体融合はときたまある現象で、特にテロメア(染色体末端構造)が欠損したりすると染色体同士が融合することが知られている。
はじめまして。自分のカラダに潜り込み、身体探索をしながら、独自のボディメソッドをつくっています。そうすると、どうしても進化過程や、物質の成り立ち、細胞や遺伝子の動きが、からだのうちにあり、そんな事に興味をもっています。
今日は点、について知りたくって、いろいろ調べていたら、このサイトに行き当たりました。
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コメントいただき大変ありがとうございます!
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今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。