ちょっとディープな生物の世界

沖縄名産品「海ぶどう」にしか見えないヤツ「タマミルウミウシ」

タマミルウミウシとは?

タマミルウミウシ(Stiliger smaragdinus)とは嚢舌目ハダカモウミウシ科アオモウミウシ属に分類されるウミウシの仲間です。日本やオーストラリアで生息が確認されています。

photo by flickr.com

タマミルウミウシの最大の特徴はその背中のツブツブです。海ぶどう(フサイワヅタ)そっくりの見かけをしています。海ぶどうはタマミルウミウシの隠れ場所になるばかりかエサにもなります。タマミルウミウシが食べた海ぶどうの色素が、消化されずに保持されて体色の色づけています。

海ぶどうを食べる動物は殆どいないため、海ぶどうへの擬態はウミウシにとって最適だと言えます。エサにも囲まれ、隠れ先にもなり、一石二鳥というわけです。

海ぶどうとタマミルウミウシの比較。遠目では見分けがつきません。

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