以前は用無しとして切除されていた器官
盲腸とは大腸の一部で、そこには虫垂と呼ばれる袋状の構造物があります。草食動物などでは虫垂に植物繊維(セルロース)を分解できる細菌を共生させており、なくてはならない器官です。しかし、人間にとっての役割はよくわかっておらず、虫垂炎になると簡単に切除してしまっていました。
近年になって虫垂には善玉菌がたくさん蓄えられていることがわかってきました。虫垂の善玉菌は腸に送られ、超全体の環境改善を行います。虫垂がなくてもヨーグルトなんかを食べていれば問題ありませんが、あったらあってで役立つ臓器だったんです。
簡単に切っちゃだめ!