ちょっとディープな生物の世界

超小さなオスが巨大なメスに足(精子入り)を刺して受精させる「タコブネ」がすごい!

タコブネとは?

タコブネ(Argonauta hians)は名前の通り、貝殻の船に乗っているタコの仲間です。貝殻は自分で作り出すことができ、そのために第1腕が貝殻分泌用に発達しています。

タコブネはアオイガイ科に属しており、近縁種はアオイガイです。アオイガイ(下画像)そっくりですね。

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オスはとても小さい&殻なし

貝殻を持っているのはメスだけで、オスはメス(8cm)の1/20ほどの体長しか持ちません。メスと比べればオスは矮小な存在です。

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しかし、オスには精子を蓄えておくことができる精子袋をもったペニス足(交接腕)があります。オスはペニス足をメスに刺し、精子を送り込みます。まあこの足は切断され、メスの体内に残り続けます。ペニス足をメスに刺しすのは1匹のオスとは限らず、複数のオスが差し込み、メスは複数のオスの精子を使って卵を受精させます。

メスは貝殻の内側に卵を房状に産みつけます。安全な場所で、また新鮮な海水を送り込みながら子育てをします。

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