ちょっとディープな生物の世界

蛍光タンパク質の利用

蛍光タンパク質(GFP)とは

蛍光タンパク質(GFP)下村修によってオワンクラゲから発見されたタンパク質である。紫外線を吸収すると発光する。

蛍光タンパク質(GFP)が発光する原理

蛍光タンパク質の一部が「蛍光団」と呼ばれる構造を形成しており、この構造がある特定の波長(395 nm)の光を受けると共鳴し、エネルギーを吸収する。励起された分子は、元のエネルギー状態に戻る際、長い波長(509 nm = 緑色)の光としてエネルギーを放出する。

細胞内構造の観察

細胞内で発現する遺伝子にGFPを組み込むことで、その遺伝子がどこで発現しているのか、タンパク質がどこで合成されているのかを知ることができる。

蛍光タンパク質と発生の観察

例えば、神経細胞でGFPが発現するように遺伝子組み換えを行うと、神経細胞のみが標識され、生きたまま観察することができる。

 

人工蛍光タンパク質

蛍光タンパク質に数種のアミノ酸を組み込むことによって波長を調節し、様々な色を発光させる技術が生み出された。

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