タイノエとは?
タイノエはメスが全長50mm、オスが20mmほどの節足動物です。魚の口腔内に寄生して、がっちりとしがみつき、体液を吸います。舌はやがて壊死し、代わりにタイノエが住み着きます。これは魚にとっては悪影響であり、貧血・栄養障害・発育阻害などが引き起こされます。
タイノエは別名「鯛の福玉」とも呼ばれており、縁起物とされてきました。なぜ寄生虫が縁起物なのか謎ですね。
タイノエは雌雄同体
タイノエは雌雄同体です。幼体は最初にオスに成長しますが、近くにメスがいない場合、オスは後でメスになります。この雌は、近くの雄のタイノエが雌になるのを防ぐフェロモンを分泌することができます。
タイノエとウオノエの違い
タイノエはウオノエ科に属する生物です。そのため、タイノエはウオノエの一種だということができます。
ウオノエ科に属するものには、ウオノコバンやサヨリヤドリムシなど魚の口の中以外に寄生する生物もいます。ウオノコバンは魚の体表に寄生します。