植物細胞は分裂時、2つの娘細胞の真ん中に細胞板が形成されて細胞壁となります。この細胞壁を1次細胞壁と呼びます。1次細胞壁には様々な酵素やタンパク質が含まれており、柔らかい構造物です。リグニンは殆ど含まれていません。その後、細胞が成長すると1次細胞壁の内側に2次細胞壁を作り出します。
細胞同士の間には中層と呼ばれる空間があり、樹木ではここにリグニンが蓄積されます。次第に1次細胞壁・2次細胞壁でもリグニンが堆積し、木化していきます。特に2次細胞壁にリグニンが集中することがわかっています。
細胞分裂の時にとりあえず作った細胞壁を1次細胞壁と呼ぶんだね。