カエルの卵はゼリー状物質に覆われているものの、卵細胞がむき出しの状態です。しかし、卵母細胞よりも低張の淡水に浸していても浸透が起こりません。
カエルの卵細胞にはアクアポリンがなく(アクアポリン遺伝子が発現していない)、細胞膜を通して水分子が行き来することはできません。そのため、周囲が低張・高張液であっても浸透は起こらず、破裂したり萎んだりすることはないのです。
あえてアクアポリンを無くすことによって卵細胞を守っているんだね。ちなみにアクアポリンのmRNAを卵細胞に入れると、水が細胞内に浸透して破裂するよ。