樹脂封入標本とは
樹脂で固めた標本。手にとって観察できるのが良い。
準備
- 標本生物(小さいものが良い)
- エタノール
- プラスチック樹脂(ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂)※エポキシ樹脂の方が安い。
- 硬化剤
- サンドペーパー
- タッパー(小さめ)
方法
- 標本を脱水する。脱水には75%エタノール、90%エタノール、100%エタノールに各1週間ずつ浸しておく。エタノールはヒドロキシ基を持っているため、水によく溶ける。また、アルコールのアルキル基は樹脂にもよく溶ける。
- 樹脂に硬化剤を入れ、よくかき混ぜる。その後密閉できるタッパー(プラスチック)などに流し込み、一晩置いておく。空気が入った際は真空ポンプで2~3時間脱気すると良い。
- ろ紙で標本をよく拭き、標本を2で作成した樹脂の上に置く。
- 標本が少しだけ埋まる程度に樹脂をかけ、一晩置いておく。
- 標本が完全につかるように樹脂をかけ、数日置いておく。
- 完全に固まったら、耐水サンドペーパーで目が粗い順にかけていく。