ちょっとディープな生物の世界

光合成色素の分離

目的

光合成色素を薄層クロマトグラフィー(もしくはペーパクロマトグラフィ)を用いて分離し、1つの植物中に様々な色素が存在することを確認する。

準備

  • 試料:植物(ツバキ、クローバー、ヨモギなど)
  • 器具:薄層クロマトグラフィー用プラスチックシート(TLC)、もしくは普通の濾紙を縦長に切ったもの、細いガラス管
  • 薬品:抽出溶媒(アセトン)、展開溶媒(石油エーテル:アセトン=6:4)

石油エーテルとは、石油の低沸点留分の一種である。ほぼ無色透明の液体であり、溶剤として広く用いられている。水に不溶である。名称に「エーテル」が含まれているが、化学種としてのエーテルは含有していない。強い揮発性と引火性があり、消防法危険物の第四類に指定されている。
https://ja.wikipedia.org/

実験方法

  1. 試料を細かく切り、抽出溶液を少量加えて、すりばちですり潰す。
  2. 抽出溶液に色素が十分に溶けたら、細いガラス管で抽出溶液を取り、濾紙に染みこませる。乾いたら、同様の操作を十分な濃さになるまで繰り返す。
  3. 濾紙の下を展開溶媒に 浸し、上昇するのを待つ。
  4. 分離された色素を確認する。

結論

  1. 色素は展開溶媒に溶け、小さなものほど上昇する。
  2. 上からカロテン、キサントフィル、クロロフィルa、クロロフィルbの順に分離する。 

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