NADPH、NADHの違い

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NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)とは

簡単にいうと、電子と水素の運び屋さんである。「還元型」「酸化型」があり、電子や水素を運ぶ役割を持つ。酸化型NADP+では電子を受け取りやすく、還元型NADPHでは電子を放出しやすい。式にすると次のようになる。

NADP+ + H+ + 2e → NADPH

NADP_reaction

 

また、NADPHは補酵素とも呼ばれている。補酵素とは、酵素活性発現させる非タンパク質性の低分子の有機化合物であり、様々な種類がある。NADPHは脱水素酵素(物質から水素を引き抜く酵素)が働く手助けとして、水素と電子を受け取っている。

脱水素酵素

http://dehydrogenase.co.uk/

補酵素は、「酵素」と名付けられているが、酵素と比べて非常に単純な構造をしている。下画像はアミラーゼ(酵素)であるが、補酵素とは比べものにならないほど分子数も非常に大きい。

アミラーゼ

https://pdbj.org/

NADPHは肝臓での解糖系にも関わるが、最も有名なのは葉緑体での光合成に関わる働きである。

光合成

http://www.spring8.or.jp/

NADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)とは

基本的な役割についてはNADPHと同じであるが、働く場所が異なる。NADHは主に好気呼吸での中心的な役割を担い、主にミトコンドリアでよく見られる。解糖系(細胞質気質)およびクエン酸回路(ミトコンドリア)での、糖あるいは脂肪酸の酸化によって、還元物質NADHが得られる。

NAD-_to_NADH

NADP+とNAD+の構造的違い

名称では「P」が付いているかいないかであるが、構造においてもP(リン酸)が付いているかいないかだけの違いである。下画像は側鎖Rを省略しないで記したNADP+とNAD+の違いである。
NADP+、NAD+

NADPHとNADHの役割の違い

NADPHとNADHはともに電子・水素の運び手(脱水素酵素の補酵素)であることには変わりはない。しかし、前述したとおり、使用される場所が異なる。NADPHは葉緑体で使用され、NADHはミトコンドリアで使用される。

http://www.biologyexams4u.com/

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