DNAの構成
DNAはデオキシリボ核酸が正式名称である。糖のデオキシリボースにリン酸と塩基が結合している。この糖、リン酸、塩基のユニットをヌクレオチド(下画像)と呼ぶ。
[amazonjs asin=”4062574721″ locale=”JP” title=”DNA (上)―二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで (ブルーバックス)”]塩基の種類
塩基にはアデニン、チミン、グアニン、シトシンの4種類がある。略称はそれぞれ、A、T、G、Cである。アデニンはチミンと、グアニンはシトシンと結合する性質を持っており、これを塩基の相補性と呼んでいる。
二重螺旋構造
DNAは2本のヌクレオチド鎖が平行に並んでおり、相補的な塩基同士が結合してはしご状になっている。塩基同士は水素結合でゆるく結ばれている。
このはしごが螺旋状にねじれている。この構造を二重螺旋構造でと呼ぶ。
DNA構造解明への研究
シャルガフは、どの生物においてもアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)がそれぞれ同じ割合で存在することを明らかにした。ウィルキンスとフランクリンはX線による回析を行った。
これらの実験を基に、ワトソンとクリックは二重螺旋構造を提唱した。