ちょっとディープな生物の世界

バイオテクノロジーの応用

遺伝子組換えと医療

遺伝子組換え大腸菌を利用し、インスリン(糖尿病治療)、インターロイキン(免疫増強)、インターフェロン(抗ウィルスの作用)、ワクチンのタンパク質などが合成されている。

大腸菌

http://hyperphysics.phy-astr.gsu.edu/

遺伝子ノックアウト

特定の遺伝子を発現できないようにしたマウスをノックアウトマウスと呼ぶ。遺伝子と病気の関係を研究するのによく用いられる。下画像は、右が筋肉成長抑制遺伝子をノックアウトされたマウスである。

DNAマイクロアレイ

どの遺伝子が発現しているかを調べる方法である。細胞内のmRNAを抽出し、標識を付ける。DNAチップに無数の遺伝子のDNAをつけておき、先ほど作成したmRNAと結合させる。すると、どの遺伝子が発現したのかがわかる。この方法も医療研究などに利用されている。

トランスジェニック生物

人が遺伝子を人工的に導入した生物をトランスジェニック生物と呼ぶ。これが食品になると遺伝子組換え食品(通称GMフード)と呼ばれる。人体にどのような影響があるか不明(有害か無害かも不明)なため、一部では危険視されている。また、害虫に強い植物などが自然界に流出すると生態系を破壊する恐れがあるとされている。下画像は蛍光タンパク質の遺伝子を挿入されたバッタである。

DNA型鑑定

DNAの反復配列のパターンから個人を特定する方法である。犯罪や血縁鑑定などに利用され、DNA鑑定が大きな証拠となる

ゲノムプロジェクト

人の塩基配列を全て解読するプロジェクト。製薬会社が特許を取り、情報を独占しようとしたが、研究者たちの協力して製薬会社よりも早くに解読した(下画像は解読した塩基配列が記載されている本)。ゲノム情報を見るとどのような遺伝子疾患があるかが判明するため、ゲノムはきわめて重要な個人情報である。

ゲノムプロジェクト

https://ja.wikipedia.org/

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