ATPの働き(グリセリン筋の収縮)

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目的

アクチンとミオシンだけの骨格を残したグリセリン筋にAPT水溶液を垂らすと収縮する。ATPが筋収縮のエネルギー源となっていることを確認する。

グリセリン筋は、細胞膜をはじめとする膜構造が壊れ、トロポニンなど筋収縮を調節するタンパク質が溶出し、アクチン・ミオシン系の収縮構造しか残らない。しかし、単純化した実験系で骨格筋の収縮が観察できるので、一時期盛んに使われた。

準備

  • 試料:ニワトリのササミ(冷凍でないもの)
  • 器具:冷蔵庫、シャーレ等
  • 試薬:50%グリセリン水溶液、生理食塩水、ATP製剤(アデホス-L-3号 ※冷蔵庫保管 1管60円ほど 通常の薬品と異なり、学校薬剤師を通じて入手する)または、アデノシン5三りん酸二ナトリウム三水和物等の試薬を購入し1%水溶液とする

実験方法

  1. ささみを筋肉にそって直径5mm程度に割く。
  2. 50%グリセリン水溶液をシャーレに準備し、割いた筋肉を2日間漬けて置く。
  3. その後、新しい50%グリセリン水溶液に漬け直す(0℃以下で保存しておけば2年間は使用できる)。
  4. 実験に使用する前に、グリセリン水溶液内でグリセリン筋を1mm以下にほぐす。
  5. グリセリン水溶液から出し、生理食塩水でグリセリンを軽く洗い落とす。
  6. ATP製剤を垂らし、収縮の様子を観察する。

 

グリセリン筋

結論

  1. グリセリン水溶液に浸されていると、水溶性タンパク質が溶出し、アクチンとミオシンのみになる(トロポニンなどアクチンとミオシンの接触を阻害するタンパク質は溶ける)。
  2. そこにATPを加えることによって、ATPが分解され、筋収縮が引き起こされる。

参考

 

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    アデニンではなくアクチンですよね?

    1. 管理人 より:

      ご指摘ありがとうございます;w;何を血迷ったのかアデニンと書いていました。誤字です。
      またお気づきの点がありましたら、よろしくお願いいたします。

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