目的
細胞を高張液(細胞よりも濃度が低い液)に浸し、細胞質から高張液へ水分が抜けて(浸透)体積が小さくなり、細胞壁から離れる様子を確認する。
準備
- 試料:ユキノシタの葉(裏面が赤紫色のもの)の表皮、赤タマネギの鱗片、ムラサキツユクサのおしべの毛、その他色素のついた細胞(花の花弁などの表皮)…どれでも良い。
- 器具:顕微鏡、シャーレ、剃刀の刃
- 薬品:0.1mol/Lショ糖溶液、0.4mol/Lショ糖溶液
実験方法
- 試料を薄く剃刀で切り取る。
- 0.1mol/Lショ糖溶液、0.4mol/Lショ糖溶液の入ったシャーレに、試料を10分浸す。
- 容器から試料を取り出し、その容器に入っていた溶液を1滴加え、プレパラートを完成させる。
- 顕微鏡で観察する。
結果
- 0.1mol/Lショ糖溶液に浸した試料は、高張液に晒されて細胞内の水分がショ糖溶液へ移動するため体積が小さくなる。その結果、細胞壁から細胞膜が剥がれ、原形質分離を起こす。
- 高張液でなければ原形質分離は起きない。
参考