ちょっとディープな生物の世界

光合成とは?-チラコイド膜とストロマでの反応-

光合成とは?

光合成とは光エネルギーを利用してATPを合成し、さらにATPのエネルギーを消費して二酸化炭素を取り入れて有機物を作りだす働きである。その際には酸素を放出する。地球上の殆どの有機物の根源となっている反応系である。

葉緑体4

2つの反応系

光合成は2つの反応系に分けることができる。チラコイド膜での反応とストロマでの反応(カルビンベンソン回路)である。

光合成

チラコイド膜での反応-光化学反応・光リン酸化-

非常に大雑把に言うと、H2Oから電子がクロロフィルによって引き抜かれ、クロロフィルは光エネルギーを吸収して電子を放出しやすい状態となり、電子を次々に物質に伝達していく。その過程において、ATPを合成していく反応である(光化学反応について)。光エネルギーを用いて電子にエネルギーを溜める反応を光化学反応、ADPとPからATPを合成する反応を光リン酸化と呼ぶ。

光化学反応

カルビンベンソン回路

非常に大雑把に言うと、二酸化炭素が吸収され、エネルギーを用いてグルコースを作り出す反応である(カルビンベンソン回路について)。

カルビンベンソン回路

光合成における反応まとめ

それぞれの反応系では複雑な化学反応が行われるが、全体をまとめると次の化学反応式となる。

光合成

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です