体毛(ヒゲ・胸毛など)は男性ホルモン
男性は基本的に女性と比べて体毛が濃いです。ヒゲや胸毛などは男性の象徴的な特徴でもあります。これらの毛は、男性ホルモン「テストステロン」によって成長が促進されることがわかっています。
テストステロンは精巣で合成されるホルモンです。しかし、女性でも実はテストステロンは副腎で合成されています。しかし、血中テストステロン値で比べると、男性の5~10%ほどしかありません。女性でもヒゲがうっすら生えているのは、そういう理由からです。
頭髪は女性ホルモン
男性ホルモンは頭髪には、体毛とは真逆の作用を引き起こします。つまり、男性ホルモンが増えるほど頭髪の成長は衰退します。逆に女性ホルモン「エストロゲン」は成長を助ける働きを持っています。男性も副腎でエストロゲンは合成されています。
頭髪が極端に薄くなるのが男性に限られているのは、男性ホルモンの分泌量が多いためです。女性ホルモンが頭髪の成長を促進する理由としては、髪の長さが女性らしさ(性的魅力)となり、性選択によって性質が強化されていったためとも考えられています。
陰毛は男性ホルモン・女性ホルモンどちらの影響も受ける
思春期以後に生える「毛」のことを性毛と言い、男性のみに生える性毛を「男性毛」と男女双方に生える「両性毛」と呼びます。陰毛は両性毛であり、男性ホルモン・女性ホルモンの影響を受けることがわかっています。
性ホルモンの影響を受けない毛:まつ毛・眉毛
まつ毛や眉毛は性ホルモンの影響を受けないことが知られています。そのため、まつ毛・眉毛に関しては性差はありません。