角のようなヒゲを生やすカエル
口の周りにヒゲのような突起を持つことからヒゲガエル(Leptobrachium boringii)と名付けられたカエルが存在します。
このヒゲは、ヒゲというよりも角に近い形をしており、鋭く尖っています。成分は毛と同じくケラチンと呼ばれるタンパク質からなります。
ヒゲガエルはヒゲで戦う
ヒゲガエルは繁殖期になると、子育てに適した場所を探して交尾を始めます。繁殖の際に巣に侵入してきた他のオスとヒゲを使って戦い始めます。ヒゲは相手を刺すために使用されます。一連の攻防を経て強い方が残り、弱い方は立ち去ることとなります。ヒゲがしっかり生えているほど子どもを残せるためヒゲが生えるように進化していったと考えられています。
交尾した後の卵はオスが残り続け、孵化するまで世話をします。ヒゲは繁殖期を過ぎて一定の期間が経つと、落ちてしまします。
ヒゲで戦うヒゲガエルたち。シュールな光景です。