常緑樹は落葉する
常緑樹を見るといつも葉をつけていることから、落葉しないと思いがちです。しかし、常緑樹もしっかりと落葉します。しかし、常緑樹は落葉しても次々に新しい葉をつけるため、常に葉が存在しています。
葉の寿命も1年未満のものもある
熱帯や亜熱帯のような一年中植物が成長できる環境では、葉はどんどん新しいものに生え変わることもできます。中には葉の寿命が半年しかないものもあります。しかし、多くの種では1年ごとに一斉に新しい葉を出します。
葉の寿命が30年以上のものもある
世界一の長寿で有名なイガゴヨウマツは、葉の寿命も15年~30年と非常に長いです。この木は4844年生きたことがわかっています(途中で切ってしまったため現在は死んでいます)。こんなに個体の寿命が長かったとしても、実際の細胞は30年ほどしか生きていないと言えます。
動物では神経細胞等は生まれてから死ぬまで交換されていないことが知られています。そのため、ヒトの神経細胞は100年ほど生きられるいうことであり、植物細胞よりも細胞単位では動物の細胞の方が長い生きのものがあると言えます。
全ての針葉樹が常緑樹ではない
針葉樹と聞くと常緑樹のイメージが強いですが、中には落葉するものもいます。マツ科のカラマツ属とイヌカラマツ属です。カラマツは日本固有種として有名で、成長が早いことから北海道や長野で大規模な植樹が行なわれ、材木等に利用されています。