エダハヘラオヤモリとは?
デダハヘラオヤモリとはマダガスカル島に住むトカゲです。全長は7~10cmほどであり、樹木にカモフラージュできるように特化した模様と体を持っています。マダガスカル島では「悪魔の使い」として忌み嫌われてきました。
尾には葉脈を模したような模様があり、葉そっくりです。個体によっては虫食いまで再現しているものもいます。
ヘラオヤモリはまぶたを動かすことができないため、寝ている時でも目が開いたままです。ゴミも落とせないので、目についたゴミは舐めて取ります。とはいえ、目はむき出しなわけではなく、透明な鱗でカバーされています。
どうして葉にそっくりなの?
葉にカモフラージュすることによって捕食者から逃れられる利点があります。しかし、この進化を推し進めたのは捕食者からの捕食圧だけではなく、性選択も含まれているという考えもあります。
つまり、エダハヘラオヤモリにとっては、葉に似ることが「性的な魅力」を持ったのではないかということです。性選択の要素も加わることによって、巧妙な擬態の持ち主へと進化できたのではないか、ということですね。
他のヘラオヤモリは地味
他にもヘラオヤモリ属のヤモリは複数いますが、エダハヘラオヤモリほどの擬態の持ち主はいません。マダガスカル島はただでさえ珍妙な生きものが生息している地域ですから、エダハヘラオヤモリがどれだけ変でも驚きはしませんけど…。
ワシントン条約付属書Ⅱに掲載されました(輸出の規制)
ペットとしては人気があるため、徐々に個体数が減ってきています。しかし、2005年にワシントン条約附属書IIに掲載されマダガスカルからの生物の輸出が減少傾向あるため、個体数が回復していくかもしれません。
附属書II
絶滅のおそれのある種ではないが、その種やその種由来の材料が違法な手段で捕獲や採取、取引が行われるのを規制するために掲げられる。そのため附属書IIに掲げられた種の商取引の際には、輸出国の輸出許可書(その取引物が違法に入手されたものではなく、その個体が適法に捕獲・伐採されたものであることを認めるもの)が必要となる。