クソニンジンとは?
クソニンジンはセリ科でヨモギの仲間です。ニンジンに似た植物であり、全体に悪臭があるためクソニンジンと名付けられました。
クソニンジンには、アルテミシアケトン、アルテミシアアルコール、カリオフィレン、1,8-シネオール、ピネン、カンフェンなどテルペン系の物質が含まれており、独特の臭いがします。しかし、これらの物質は大便と比べるとそれほど臭くはありません。それなのにも拘わらず、なぜ「クソニンジン」という名前が付けられたのかはよくわかっていません。
クソニンジンからマラリアの特効薬が作られた
2015年に中国人のト・ユウユウによって、クソニンジンからアルテミシンが抽出され、これがマラリアの特効薬となりました。この業績によって、ト・ユウユウはノーベル賞を受賞しています。
クソニンジンは残念な名前ですが、ものすごい可能性を秘めた植物なんですね。