オウム類嘴(くちばし)羽毛病(PBFD)とは?
オウム類嘴(くちばし)羽毛病はオウム目の全ての鳥に感染するウィルス性の疾患です。英名Psittacine Beak and Feather Diseaseの略でPBFDとも呼ばれます。このウィルスは鳥の羽が生えている部分と、クチバシと爪の増殖細胞に感染し攻撃します。これにより、羽毛が壊死して丸裸になってしまいます。対処方法は特にありません。
クチバシと爪は羽毛とは対照的で、過剰な成長と奇形が生じ、ひび割れによって別の細菌感染を引き起こします。また、PBFDに罹患すると体全体の免疫が抑制され、他のウィルスや細菌に感染しやすくなります。PBFDそのもので死ぬことはなく、大抵はこの二次的な感染によって死亡します。
PBFDはBeak and Feather Disease Virus (嘴羽毛病ウイルス) によって引き起こされます。略してBFDVと記されます。BFDVはサーコウイルス科 (Circoviridae) に属しており、大きさは直径16nmです。一本鎖の DNA をゲノムとし、1992~ 2018塩基対 しかありません。
羽毛がなくなると鳥って痛々しい姿になりますね…。
飼い主と仲良しのPBFDのオウムさん。まだ元気そうで良かった。