限界原形質分離は等張液に浸した時に細胞質が細胞壁を押しもせず離れもしない状態のことを指します。つまり、本来は限界原形質分離は等張液に浸した状態なので全く原形質分離をしません。
しかし、原形質分離をしていなかったとしても、それは単に低張液に浸しているだけの可能性もあります(もちろん極端な低張液に浸したらパンパンになってわかりますが)。原形質分離をしていないからといって等張液に浸っているとも言うことができません。
そのため、半分が原形質分離をして半分が原形質分離をしていない状態(つまり、原形質分離するかしないかのギリギリライン)を限界原形質分離とし、その溶液を等張液としています。
半分が原形質分離をしているから、ぜんぜん「限界」じゃないじゃん!とよく言われるけど、細胞全体で見てみたら、原形質分離をするかしないかのギリギリのラインを攻めているんだね!