ダーウィンハナガエルとは?
ダーウィンハナガエル (Rhinoderma darwinii) はダーウィンガエル科に分類されるカエルです。チリやアルゼンチンの森林の小川に生息していました。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/darwins-frogs-croaking-thanks-to-deadly-fungus-131120-670x440-1.jpg)
ダーウィンハナガエルのメスは繁殖期に30個ほどの卵を水辺に産みます。オスは2週間守り続け、孵化する直前になるとオスは卵を飲み、鳴嚢と呼ばれる喉元にある柔らかい皮膚の膜の中で子どもを育てます。口の中で育てる子どもの数は17匹になることもあるそうです。
ダーウィンハナガエルのお父さんの中で暴れるオタマジャクシたちの様子。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/tumblr_mdalt1VXKF1r4zr2vo1_500.gif)
鳴嚢の中はぎゅうぎゅうです。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/05/darwinii.jpg)
オタマジャクシは食べるものはありませんが、卵黄の栄養を使いながら成長し、オタマジャクシが小さなカエルになるまで鳴嚢の中で暮らします。
2013年にカエルツボカビ症によってダーウィンハナガエルは絶滅してしまいました…。カエルツボカビ症はカエルツオカビがカエルの体表に寄生・繁殖し、カエルの皮膚呼吸が困難になる致死性の病気です。野生の群れがこの病気に対応する術はありません。
子ガエルを吐き出すダーウィンハナガエル。この姿がもう見れないなんて残念。
吐き出す時はちょっとしんどそう。