ちょっとディープな生物の世界

クラゲは中胚葉がないのにどのように運動(筋肉を形成)するのか

外胚葉から筋肉繊維が作り出される

クラゲは二胚葉動物であり、外側を覆う外胚葉、内側を覆う内胚葉、その間のゼリー状物質(中膠(ちゅうこう))から成る。

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この外皮(外胚葉)の組織から筋肉繊維がつくられて、傘の下面、口柄、口腕、触手などの上に存在している。これらの筋肉繊維が収縮することにより、クラゲのダイナミックな動きが可能となっている。

中胚葉の定義とは、外胚葉と内胚葉を間を埋めるように形成される胚葉である。クラゲの場合には、構造上どうみても中胚葉と呼べる胚葉は存在しない(間はゼリーで埋められている)。しかし、それは筋肉繊維を形成しないということではなく、外胚葉が筋肉繊維を作っている。

おそらく進化の過程において、三胚葉動物では筋肉繊維を作る働きが中胚葉へと変わっていったのだろう。

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