ちょっとディープな生物の世界

ゴキブリに毒を注射して動けない状態にした後に卵を産み付けるエメラルドゴキブリバチの生態を追った映像

エメラルドゴキブリバチ(Ampulex compressa)はセナガアナバチ科に属する単生のハチの一種です。ゴキブリに毒を注射して半殺しにした状態で卵を産み付けることで有名です。以下は毒を注射した後の興味深い行動についての記述です。

ハチはゴキブリの触角を2本とも半分だけ噛み切る。この行動はハチが自分の体液を補充するため、もしくはゴキブリに注入した毒の量を調節するためであると考えられている。毒が多すぎるとゴキブリが死んでしまい、また少なすぎても幼虫が成長(後述)する前に逃げられてしまうからである。エメラルドゴキブリバチはゴキブリを運搬するには体が小さい。従って巣穴までゴキブリを運ぶ際には、ゴキブリの触角を引っ張って誘導するように連れて行く。巣穴に着くと、ハチはゴキブリの腹部に長径 2mm ほどの卵を産み付ける。その後ハチは巣穴から出てその入り口を小石で塞ぎ、ゴキブリが他の捕食者に狙われないようにする。

逃避反射が機能しないため、ハチの卵が孵るまでのおよそ3日間、ゴキブリは巣穴の中で何もせずに過ごす。卵が孵化すると、幼虫はゴキブリの腹部を食い破って体内に侵入し、これを食べながら4 – 5日の間捕食寄生生活を送る。8日間、幼虫はゴキブリが死なない程度に内臓を食べ続け、そのままゴキブリの体内で蛹化する。

https://ja.wikipedia.org/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です