タンパク質の電気泳動
基本的な原理はDNAの電気泳動と同じです。しかし、タンパク質はDNAとは違って立体構造をとっています。そのため、単純に電気泳動をしても分子量ごとに分けることはできません。
タンパク質は電気泳動をする前に、立体構造を崩し、直鎖状のポリペプチドにする必要があります。ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤は、タンパク質を変性させて直鎖状にし、負の電荷を与える働きを持っています。
SDS処理したタンパク質をポリアクリルアミドゲルを使って電気泳動をすれば、分子量ごとに分けることができます。ポリアクリルアミドゲルとは、一般的な分子量のタンパク質を分離するのに適した網目構造を持ったゲルです。