ヤツメウナギは無顎類
無顎類とは、名前の通り顎(あご)を持たない脊椎動物のことです。原始的な生物は当初、顎がなく筒状の生物でした。それから顎が発達し軟骨魚類などが発展していきました。
ちなみに、大半の無顎類は絶滅しており、現存しているのは無顎類の中でも円口類(ヤツメウナギ類、ヌタウナギ類)と呼ばれるグループのみです。無顎類は魚類以前の生物であるため、「ウナギ」と名前がついていますが、「魚」ではありません。
ヤツメウナギはとても原始的な脊椎動物
ヤツメウナギは生きている化石であり、昔からの顎無しの特徴を変えずに存在しています。また、脊椎動物に分類されていますが、背骨の構造もはっきりしていないことから、非常に原始的な脊椎動物です。
ちなみに下画像は同じ無顎類のヌタウナギの背骨です。ヌタウナギは頭蓋骨はありますが、脊柱を持っていません。体の真ん中を通る骨は脊椎ではなく軟骨の脊索です。
ヤツメウナギの目は2つ
目のように見えるのは鰓孔です。ヤツメウナギの体の両側には7対の鰓孔があり、これが目のようにも見えるのでヤツメウナギと呼ばれていいます。
死体に吸いつくヤバイ奴ら
無顎類は丸い吸盤状の口を持っており、他の魚類や死骸に吸いつきます。生きている魚にも吸いつき、吸われた魚にはくっきりと丸い跡が残ります。
口の中がどうなっているかが知りたい人には下動画がおすすめです。