ちょっとディープな生物の世界

超低温の中でしか生きられない恒温性の昆虫「セッケイカワゲラ」

10℃~-10℃でしか生きられない

セッケイカワゲラは日本にも生息する体長1cmほどの小さな昆虫です。セッケイカワゲラは冬の標高の高い山の雪渓(せっけい)に生息しています。

セッケイカワゲラの幼虫は夏には渓流に生息しています。詳しい生態はわかっていませんが、冬に成虫になります。成虫は羽がなく、氷雪プランクトンと呼ばれる雪の中でも生息できる微生物を食べて生活しています。セッケイカワゲラは昆虫でありながら、自身の体温を維持する恒温性の生き物です。

しかし、体温が高くなりすぎてもダメで、人が手のひらに乗せてしばらくすると熱さで痙攣して死んでしまいます。セッケイカワゲラが生息できるのは10℃~-10℃の間のみです。

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