ちょっとディープな生物の世界

2015年生物センター試験(改)第5問

第5問 問1

次の文章のうち、正しいものを全て選べ。

  1. アンモナイトは中生代末に絶滅した。
  2. エディアカラ生物群は古生代を代表する生物である。
  3. ほ乳類は古生代の終わりに出現した。
  4. クックソニアは維管束を持つ。
  5. クックソニアは種子をつける。
  6. サメなどの軟骨魚類は古生代に出現した。
  7. 硬骨魚類は中生代に出現した。
  8. 木生シダ類が繁栄した時期に爬虫類が出現した。
  9. 脊椎動物の陸上進出は、植物よりも先であった。

問1 解答&解説

1、6、8

2:エディアカラ生物群は古生代以前の先カンブリア時代の生物群である。

3:ほ乳類は中生代に出現している。

4、5:クックソニアは原始植物である。コケ植物ですら維管束、種子を持たないことから誤りとわかる。

7:古生代には両生類などが出現していることを考えれば、硬骨魚類はそれよりも古いことが推測できる。実際は古生代に総鰭類が出現している。

9:植物が先に進出し、動物が進出できる環境を整えた。植物→節足動物→脊椎動物の順である。

第5問 問2

次の文章のうち、正しいものを全て選べ。

  1. コケ植物は根、茎、葉の区別がないが、維管束が発達している。
  2. 植物は光合成色素にクロロフィルa、クロロフィルbを持つ。
  3. シャジクモ藻類(シャジクモ藻類)はクロロフィルa、クロロフィルbを持ち、植物の祖先である。
  4. 被子植物は種子に胚乳を持ち、受精前に栄養を胚乳に蓄える。
  5. ギンナンは子房が発達した果実である。
  6. ヒカゲノカズラは維管束を持っており、種子を形成する。
  7. シダ植物は葉と根と茎を持つ。

問2 解答&解説

2、3、7

1:コケ植物は根、茎、葉の区別はなく、維管束も発達していない。

4:受精前は「中央細胞」であり、受精後に胚乳となって栄養分を蓄え始める。受精する以前に栄養を蓄えて、万が一受精しなかった場合には大きなロスとなるためと考えられる。

5:イチョウは裸子植物であり、ギンナンは胚珠の外皮が肉質化したものである。

6:ヒカゲノカズラはシダ植物であり、種子ではなく胞子で増える。

コケ植物とシダ植物の違いについては次のページを参照→「コケ植物とシダ植物の違い

第5問 問3

ある島のカタツムリは、右巻きの殻を持つ個体と、左巻きの殻を持つ個体がある。カタツムリは雌雄同体であるが、各個体交尾によって繁殖する。その際、右巻きは右巻き同士、左巻きは左巻き同士で交尾する。この島には、顎の形が左右非対称の蛇がおり、右巻きカタツムリのみを殻から引出して食べることができる。左巻きカタツムリが、この島に定着するために必要な条件を次から選べ。ただし、殻の巻き方は突然変異以外では変化しない。

  1. 複数の左巻きカタツムリが突然変異で生じること
  2. 右巻きカタツムリの生息密度が減少すること
  3. 河川などによって、左巻きカタツムリの移動が妨げられること
  4. 左巻きカタツムリから右巻きカタツムリが突然変異で生じること

問3 解答&解説

2、3、4は特に意味のない文章。問題文を読めば、左巻き同士のみで交尾可能なことがわかるので、1となる。

第5問 問4

問3の島において、ナメクジが大量に増殖し、蛇はナメクジも食べるようになった。この場合、①「ナメクジ大量発生後での右巻きカタツムリの個体数」、②「ナメクジ駆除後の右巻きカタツムリの個体数」、③「ナメクジ駆除後の左巻カタツムリの個体数」について、「減少した」、「増加した」、「変わらない」で答えよ。ただし、ナメクジ、右巻きカタツムリ、左巻きカタツムリ間において資源の競争はないものとする。

問4 解答&解説

①増加した、②減少した、③変わらない

①:蛇はナメクジも食べるようになり、捕食される右巻きカタツムリが減るので、個体数は増加する。

②:ナメクジ駆除後は、蛇は再び右巻きカタツムリを食べるようになるので、個体数は減少する。

③:右巻きカタツムリが減っても、左巻きカタツムリに影響はない(交尾は左巻き同士しかできない)ので、変化しない。

第5問 問5

動物の分類について、脊椎動物から遠い順に次の動物を並び替えよ。

イソギンチャク、カイメン、マイマイ、ヒトデ、ホヤ

問1 解答&解説

カイメン⇒イソギンチャク⇒マイマイ⇒ヒトデ⇒ホヤ

動物の分類は次のように覚えよう。

開始変なリンカーン、ナンセンスで、拙速な極言。

海綿動物(カイメン)→刺胞動物(クラゲ)→扁形動物(プラナリア)→輪形動物(ワムシ)→環形動物(ミミズ)→軟体動物(カタツムリ、イカ)線形動物(センチュウ)→節足動物(カニ)棘皮動物(ウニ)→原索動物(ホヤ、ナメクジウオ)

※色分けは次の通り⇒新口動物脱皮動物冠輪動物。脱皮動物と冠輪動物を合わせて、旧口動物と呼ぶ。

また、次のような覚え方もある。

【体腔なし】
太鼓がないから歌詞変
(太鼓がない→体腔がない、歌→海綿動物、詞→刺胞動物、変→へん形動物)

【偽体腔】
Φ (○→輪形動物、l→線形動物)

【旧口動物】
関節変換ナンセンス
(関→環形動物、節→節足動物、変→へん形動物、換→環形動物、ナン→軟体動物、セン→線形動物)

【新口動物】
親交を極限に ※脊椎動物は…入れなくても分かるでしょう
(極→棘皮動物、限→原索動物)

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

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